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【13】負けてなお深まる信頼関係(監督論)

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 このコーナーの第9回で、試合に『負けてなお深まる信頼関係もある』と言うことを書いたが、『本当ですか?』、『理想論、絵空事ではないのか?』といった質問や感想を頂いた。

 それらに対する答えになっているかどうかは分からないが、以下、実話を交えて書く。

 『毎日僅ずつでも前に進んでいる』という充実感、確かな手応えとして感じ取れる『勝利への予感』が、日々厳しい練習に取り組む選手やスタッフの心の支えになる。
 しかしながら、初優勝を狙うチームでは、時としてそれが揺らぐことがある。
 つまり、『初優勝を狙う』とは、当然のことながら過去に優勝経験がないということなので、『勝利への予感』を感じながらも、時にはそれがあやふやになってしまったり、何かの拍子に揺らいでしまうことがある。

 このようなことは、ある意味、避け得ないものであるが、そういう時こそ、ブレず、揺るがず、変わらぬ姿勢を貫き通すのがチームの中心である監督であり、事実、その通りに貫き通して見事、初の頂点に立った監督(複数)が、私の身近には確かにいるのである。

 見方によっては、一見単調ではあるが、『誠実で真摯な姿勢で練習に明け暮れる毎日』こそが、何ものにも変えがたく、決して揺らぐことのない、最も頼りになる拠り所となると言うことを、良き指導者(監督)は、看破し、自らもそれをブレずに実践しているからこそ、幾つものハードル(問題)を越えることが出来たのではないか?!

■敗戦の苦しみを真っ正面から受け止め、それを自覚すること。それが次なる勝利への第一歩である。
『運が悪かっただけだ』とか、『天候が悪かったせいだ』とか、『たまたま怪我人が多くて…』とか、敗因を何かのせいにして、敗戦の苦しみを自覚しない者、負けた相手から学ばない者には、将来の勝利はない。

■信頼関係を築くことは、何れの世界においても容易ならざることであるが、敗戦を真っ正面から受け止める監督は、自分が率いるチームは『監督の器以上には勝てない』ことを知っており、それ故に、敗戦の責任を一身に背負い、他のコーチやスタッフ、ましてや選手のせいにすることなど、絶対にない。有り得ないのである。
 したがって、このような監督に率いられたチームでは、試合の結果に関係なく、即ち、たとえ試合(決勝戦)に負けたとしても、かえって深まる信頼関係というものが在ることを、スタッフも選手も『その時』に知るのである。

 『人生は出会いだ』とよく言われる。

 よきチームとの出会いを!

≪田内 敏男≫