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JPフィットネス - ストレングス工房 スタッフブログ

【11】精神集中

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精神集中

 心にもエネルギーを充填し、『ストレスをなくして1つのことに集中しなさい』とか、『余計なことを考えず、試合および試合の準備に集中しなさい』と、いつの頃からか選手は幾度となく言われてきたことと思う。
 しかしながら、我々凡人に、そんなことが簡単に出来るのだろうか?

 精神集中、それは目標に向かって突き進む人に本来そなわったもの、即ち本能的な行動なのかも知れない。それが発想力や智恵を産み出す源であると言われている。

 スポーツだけではなく、科学・技術、学問・芸術やビジネスの世界に至るまで、他に優れて並外れた業績は、『常人が及びもつかない程に精神を集中し、失敗を重ねながら、考えに考え抜いた結晶=閃き』から生み出されたものだとも言われている!?

■精神集中の第一歩となるのが、日常の訓練、すなわち『1つのことを徹底的に考えること、考えぬく習慣』を築くこと。

■次に、1日に1回は瞑想する習慣をつくることだ。

 瞑想において自己を観つめる際には、通常の観察眼ではなく、精神を集中することによって産み出された『気付く力』で、自分の心を観察するのだと、自分に言い聞かせること。
 喜怒哀楽といった感情を抑え、静かに腰を据えて一点に心を絞り込む。そうすると、ダラダラした散漫な日常生活からでは決して得られない『特別に強力な知性(気づく力)』が心の中に生まれてきて、物事の本質が見えてくる、と言われている。

 私は瞑想や呼吸法を主として仏教から学んでいるが、釈迦は『自分というものの本当の姿を知りたければ、集中した精神の力を使うべし』と説いている。
 精神を集中(瞑想)した時に得られる冴えた思考力(智恵)が、物事の筋道や道理が少しずつ分かるようにしてくれる、と言うのである。
 自分の狭い了見に気付かせ、凝り固まった硬い頭を解し、利害関係から遠ざけ…等、そういった新たな視点から観ることによって、人間の行いと、現在およびその先の状況が少しずつ分かってくるのである。

■選手は、鍛え上げた身体と身に付けたパワーを、ある時は自信に変え、ある時は直接ぶつけ合い、またある時は、パワーアップした身体で意識的にリラクゼーション(力みを取る=脱力)、つまりギリギリの緊張感の中での『居直り的リラックス』をし、思い切って競技(試合)に臨むのであるが、試合の土壇場で必要なのは、鍛え上げた『技(スキル)』と抜いた『力』、つまり無意識で自然な頭と身体の動きである。

 過大評価も過小評価もない、それだけがトレーニングが我々にもらたしてくれるものの『在るがままの姿』ではないか?

 我々が選手に教えることができるのは、将にこの点である。

■心の平静を刺激して動揺させる原因は、選手の身の回りには無限にある。

 不安やあがり、恐怖、それに得たいの知れない想像を絶するプレッシャーなど…。
 我が身に襲いかかる、それらの刺激そのものを消すことなど、到底できないから、それを受け止める個々の心、心の仕組み・構造を、練習・トレーニング、日常生活を通して、改良・改変し、強化して慣れさせるしかない。

 意(意識の力)を用いてプレッシャーの状況をイメージし、身体を鍛え、『その状況下で発揮できる技』を身に付けて行かなければ、到底ビッグ・イベント(試合)では通用しないのである。

 以上のように、身体を鍛え上げること、その鍛え上げた身体をリラックスさせ、心(頭)が冴えきった状態を保つことの重要性は、選手にだけ言えることではない。
 指導者にとっても極めて重要なことであり、指導者こそ日々の鍛練が必要であることを、改めて肝に銘じておきたい。

≪田内 敏男≫